28 磨けない 裏側うらうら 裏うらよ 今夜は私も 裏磨く
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磨けない 裏側うらうら 裏うらよ 今夜は私も 裏磨く 山浦 リンダ
作者は、山浦リンダさん、28歳、独身。
10年間努めていた、アパレル業を、母親の癌の手術のため退職。母親の退院後も、看病しながら自宅でしばらくゆっくりしていた。
そんな時、中学校のバスケット部での友達から、何年かぶりに電話があった。
ひさしぶりの会話に弾んだが、よく聞くと、人手を探しているとの事。きっと、私が仕事を辞めた事を誰か友達が伝えたのだろう。
彼女からは、「木曜日に人が足りない」といわれた。また「どうしても助けて。リンダだったらできるから。きっと人気者になるわ」といわれた。
結局、彼女のつとめているキャバクラに応援アルバイトに行かされた。
キャバクラと聞き、なんか嫌だったが、客商売はなれている。人助けだと思えば、自分を納得させられた。
ちょっと露出度が多い衣装を着かされ、座らされた。恥ずかしい気もするが、スタイルには地震、じゃなかった自信ある。紹介してくれた友達には負けない。
最初の客が、家の近くに開業している歯科医師だった。
その歯科医師は、どうも独身のようだ。独身は本当かなとも思うが、近所なので近くのおばさんに聞ける。
その歯医者は、私の歯は悪くないのに、「治療に来てね」という。
少しねっちっこいタイプで好きではない。
しかし、その日は、他の客も少なく、ラストまで私のそばにいた。
毎週木曜日に来て、私を指名する。でも、メールの交換はやめておく。いやな客とのメールのやりとりは、アパレルで懲りた。面倒くさいからだ。
いつもなんだかんだでラストまでいて、結構お金を使ってくれる。お酒は強いタイプだ。性欲は? 間違ってもそんなことは考えないようにしよう。
アフターのデートに誘われるが、「母が病気なので」と断っている。
嘘ではない。どうかなーとおもうからだ。
ある日、そのお客から、「歯磨きは裏も磨いて」といわれた。
私の裏?を、知っているのであろうか。
いや、そんなはずはないと思いながら、寝る前、裏側を磨く事を意識した。
これって、恋の始まりだろうか?
いや、「きっと遊ばれるに違いない」と、思いながら、歯の裏を意識した。
早く、お助けアルバイトはやめよう。
この短歌にあうイラスト募集しています。詳しくは、miwashiro@mx2.wt.tiki.ne.jp (岩城まで)
