天津の爆発はアセチレンガスの爆発だけではない。燃えるよりも爆風の影響が強そう。
天津の爆発はアセチレンガスの爆発だけではない。燃えるよりも爆風の影響が強そう。
記事の内容
若い人は知らないと思いますが、私が子供のころは乾電池や電灯があまり発達していなかったので、明かりと言えば、電気がなければアセチレンガスかろうそくかランプの光、あるいはタイマツでした。
お祭りの夜店はその中で一番強いアセチレンガスを使っていました。
「ほおずき」というさだまさしの歌にもアセチレンの光のことが出てきます。
夜に魚を捕まえる夜ぼりは、アセチレンガスを使っていました。
アセチレンガスはそんなに恐ろしいものではなく、カルシウムカーバイドという石を買って、それに水を滴下する入れ物があり滴下して、ガスが出て、そのガスによる火を灯すという、ランタンがあり、それを使っていました
アセチレンはC2H2ですから、ある程度高温にしてやると、酸素とたやすく結合して燃えて明かりを出すというシステムでした。
しかし、アセチレンの光はやや青みをおびて、ひそやかなクールな明かりといった感じがあります。
実際提灯の代わりに使っていたのですから。
ですから、天津の大爆発は、アセチレンガスが主爆発源ではないと思います。
どちらかというと、原爆とかTNTとかナトリウムの爆破のような、燃焼よりは爆発に近いことだと思います。
あれはどう考えても、トリニトロトルエンのような、気化ガスというよりももっと分子的な爆薬です。
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