マクスウエルの悪魔とこの発電施設の違いは?
マクスウエルの悪魔とこの発電施設の違いは?
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駿台予備学校京都校に在籍の折、田中千足という講師が、「マックスウエルの悪魔」という物理学では有名な話をしていた。
彼は、
「分子が自由に行き交う空間の中央にゲートがある。
このゲートは、悪魔が見張っていて、ゲートを上げ下げしている。
ゲートの上げ下げは、摩擦力が生じないとしたら、物理的には仕事量が0である。
ゲートの右と左の空間(部屋)には、分子が存在している。
分子のエネルギーは、ブラウン運動の早さや大きさで感知することができる。
悪魔はそのエネルギーの大きさを感知でき、左からエネルギーが高い分子が来たときは、ゲートを開け、右の部屋に行けるようにしてやる。
右の部屋から、エネルギーの低い分子が来たときはゲートを開け左に行けるようにしてやるが、左からエネルギーの低い分子がきたら、ゲートを閉じ、右の部屋に行かないようにしてやる。
つまり、エネルギーの高い分子は右に集まり、エネルギーの低い分子は右に集まるようにしてやることができる悪魔がいる。
そうすると、悪魔の仕事量は0だが、右の部屋にはエネルギーの高い分子が集まり、部屋の温度は高まる。
左の部屋はその逆で温度は低くなる。
この悪魔を利用すると、何もせずに(仕事量が0で)、右の部屋のポットでお湯をわかし、コーヒーが飲めて、左の部屋のポットでウイスキー用の氷がつくれ、オンザロックを飲むことができる。」
と、教えてくれた。
「ホットコーヒーとオンザロック」 彼を含め、多くの講師陣が、田舎の高校から都会の予備校に来た私にはとても刺激的な、講師陣であった。
あれから35年ほど経ったが、今でも、多くの講師を覚えている。
その中の一番手の田中講師も「E=mgh」といっていた。
その彼は、大阪大学医学部に学士入学し、平成10年 田中メンタルクリニックという精神科主体の医院を開業している。
鬱病はエネルギーの枯渇によっておこるのだから、マクスウェルの悪魔、いやエンジェルを使って、きっといい精神科医になっているのだろう。
話は、電気エネルギーに戻るが、マックスウエルの悪魔はいないだろうが、それに近いエンジェルを我々は求め続ける。
この動画が正しいのかどうかは、実証実験が必要ですが、エンジェルいるか?
ひょっとしたら、よいアイデアかもしれません。