18 年老いて 検査するたび 増す薬 嚥下力減り 喉にからまる 人生部旅人
2016.12.27
カテゴリ:笠置百人一首
18 年老いて 検査するたび 増す薬 嚥下力減り 喉にからまる 人生部旅人
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年老いて 検査するたび 増す薬 嚥下力減り 喉にからまる
人生部旅人
作者は神経性の難病をかかえている男性。次第に衰えていく筋力、それに伴う嚥下力の低下に反比例するがごとく増えていく薬の量にうんざりし、喉に絡ませながらも飲まないと生きていけなくなる辛さを表現している。事実を淡々と詠っているとはいうものの悲哀の中にちょっとした笑いを感じさせてくれる点は、秀作。98点をあげたい。