25 運転は 自信満々 我が腕も 認知検査で 老いを感ずる 撫子
25 運転は 自信満々 我が腕も 認知検査で 老いを感ずる 撫子
Total:677Today:1Yesterday:0
運転は 自信満々 我が腕も 認知検査で 老いを感ずる 撫子
<解説>
作者はご高齢のもと教師の妻。
たぶんご主人の溜息の後の会話か、もしくは自分自身のことであろう。ご主人の溜息であればたぶん、以下のような感じだ。
「運転免許は京都教育大学の学生の時とった。ホンダカブ、ホンダCB、スバル360、スバル550、スバルレオーネ、いすゞ117クーペ、スカイラインGT、スバルレガシー、トヨタプリウスと変遷してきた愛車。今は年金生活なので、ダイハツタントに乗っている。
若いころは飛ばして、切符をよく切られた。飲酒運転もよくやった。しかし、国政選挙後の社会党議員の祝賀会で飲みすぎて、独り相撲でガードレールを突っ切って谷底に落ちて以来、交通規則を守ると家族に宣言した。
今では無事故無違反歴40年。当然、運転免許はゴールドカードで、狭い道も高速道路もへっちゃら。10トントラックを借りて、孫の引っ越しも手伝った。多少、物忘れは出てきたが、毎日株と為替の値動きはチェックし、1日一万歩は歩いている。
しかし、しかし、しかし、この私の若さを否定する出来事が起こった。この前の運転免許の更新で、認知症の検査があり、合格はしたものの、かなりうろたえてしまった。免許証は維持できたが、プライドは維持できていない。私も、老いを、老いを感じる。」
この短歌にあうイラスト募集しています。詳しくは、miwashiro@mx2.wt.tiki.ne.jp (岩城まで)