38 心臓の 手術をしたら 医療費も バスも無料で いいことばかり 石尾 心治郎
38 心臓の 手術をしたら 医療費も バスも無料で いいことばかり 石尾 心治郎
心臓の 手術をしたら 医療費も バスも無料で いいことばかり
石尾 心治郎
実際に患者さんが話した内容を短歌にしただけのことであリ、名前以外は、なんの工夫もなさそうである。しかし、病や老いや死の悲惨さを笑いで吹き飛ばそうとするこの笠置百人一首の趣旨にはぴったりなことと、次に心臓の手術をする人の参考になると思うのでこの短歌を選んだ。
無論どんな手術でもされたいとは思わないだろうが、こと心臓の手術と言えば、「失敗すれば『死』である」と思ってしまうので、誰もが「ドキッ」として、絶対にされたいとは思わない。だから、「このままではよくはならない」と言われてもなかなか手術には踏み切れないが、「このままでは死んでしまうかもしれない」と、よりネガティブな基準を持ち出されると、覚悟を決められるのではないかとは思う。
その心臓の手術も、究極の心臓移植からバチスタ、弁置換、バイパス、ステントなどなど様々であるが、その程度によって身体障害者の手帳がもらえて、それによるメリットが受けられる。身体障害者の等級が高い場合、つまり数字が低い場合は、医療費がタダになるといいうメリットがあることは、少しは知れている。また、地方行政の方針で市バスなどはタダになることもある。家族は優しくなるし、保険をかけていれば、保険金が入院費以上におりて、お金持ちになることもある。障害者マークを車に貼って、堂々とトイレや入口に近い車椅子マークのある駐車場に止めることもできる。もちろん手術後は心臓の調子も良い。
これらは「心臓の手術をしてからいいことばかり起こる」と宣った患者の話しである。
この短歌は、「心臓の手術を受けよう」と決意するための説得材料にするには不十分極まりないが、場合によってはちょっとの後押しにはなると思い、選んだ。
ご参考にしていただければ幸いである。
この短歌にあうイラスト募集しています。詳しくは、miwashiro@mx2.wt.tiki.ne.jp (岩城まで)
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