42 健診で ガンマ上がって 注意され 今日は一杯 我慢するかな
42 健診で ガンマ上がって 注意され 今日は一杯 我慢するかな
健診で ガンマ上がって 注意され 今日は一杯 我慢するかな
作者は酒好きの歯科医師。学生時代は剣道部に所属。武道系のクラブは酒飲みが多いが、九州にある国立大学歯学部 に属していたことから、土地柄、新入生の頃は先輩のおごりでただ酒を無理やり毎晩飲まされていたという。そのせいか、卒業まじかの歯科医師国家試験直前には、百薬の長として飲む習慣がついていたことは、言うまでもない。この習慣は、「二日酔い」という良からぬ効果もあったが、それ以外は科学的問題の対象とならなかったのは、若さゆえの身体機能能力の高さにあるのだろう。ところが、ところが、血液検査でガンマGTP(γーglutamil transpeptidase)とやらの肝臓からの逸脱酵素なるものが上昇したのは、50代を過ぎた頃とのこと。飲酒のペースは学生時代とそうかわらぬし、どちらかというと減酒? そんな言葉があるのかどうかは知らぬが、本人は原酒ならぬ減酒していると主張するもにもかかわらず、肝臓はいじめにあっていたようである。主治医の内科医も、多少の酒好きとガンマの上昇は目をつぶっていた。しかし、ヒアルロン酸とアミラーゼの上昇を目にして、エコーの検査の診療報酬請求の保険病名が必要なため、「アルコール性肝炎の疑い」の病名をつけた。いや、「疑い」という文字はなかったかもしれないとのことである。
一杯我慢するという健康への決意がうかがわれるので、選ばれたに違いないと思うが、ガンマと我慢が似ていることぐらいしか、面白みがない歌で、つまらないとも思う。
この短歌にあうイラスト募集しています。詳しくは、miwashiro@mx2.wt.tiki.ne.jp (岩城まで)
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