若者が死ななくて、高齢者が死にやすい。死んだ人にはほぼ全員に血栓ができていた。
若者が死ななくて、高齢者が死にやすい。死んだ人にはほぼ全員に血栓ができていた。
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若者が死ななくて、高齢者が死にやすい。死んだ人にはほぼ全員に血栓ができていた。
というコロナウイルスだが、
高齢者は免疫応答が弱いとか、感染しやすいということを除外して考えてみたい。
きっと、ヒントがあると思う。
若者に血栓症は起こりにくい。
つまりが、なんらかの原因で、お年寄りには、血栓が死と繋がる可能性が強く、その要因がコロナにある、と考えてみたい。
お年寄りは血栓ができやすい。
なぜできやすいかは、諸説あるので、諸要因あると思うが、血栓形成因子があがるのである。
「お年寄りは、血液サラサラの方がいい。だから水を頻繁に飲んで。油は控えて。」と言われているが、これには「お年寄りは血栓ができやすくて、血栓症が原因で死んだり半身麻痺になることが多い」という根拠があるのだ。
さて、コロナウイルスについてはよく知らないが、インフルエンザウイルスについての見識から考えられることを述べてみたい。
インフルエンザウイルスの表面にあるタンパク分子は、ノイニラミラーゼ(N)とヘマグルチニン(N)淡白である。
このヘマグルチニンは、「赤血球を凝集させる淡白」という意味でつけられた名前で、このタンパクが橋渡しをして血液が固まって、血栓を作るのである。
これは、インフルエンザウイルスと人の赤血球を試験管内で混ぜたら、赤血球が凝集してきた(固まってきた)ことから、この名前がつけられた。
したがって、インフルエンザも血栓を理論的には作りやすいのである。
面白いことに、インフルエンザではウイルス側のヘマグルチニンとヒト側の細胞にあるのシアル酸との結合(最初の感染のために必要な結合であるが、ウイルスが増殖して、細胞から離れていく場合にはかえってじゃまになる、結合)を切り取るハサミのような作用をするのがノイラミニダーゼである。
であるから、インフルエンザウイルスは、細胞に結合するためのタンパクと細胞から離れるためのタンパク、つまりが、アクセルとブレーキの両方を持っている。
この二つの性質のタンパクを多分コロナウイルスも持っていると思う。(今後勉強の対象です。)
インフルエンザのタミフルとかリレンザなどは、「ウイルスが別の細胞に感染するため感染増殖細胞から離れる過程で、その細胞から離れるため、感染の最初は結合するために働いた結合分子の切り取り役をする、ウイルス側の分子のノイラミニダーゼを阻害」するように作られている。
つまりが、感染したウイルスをあんまり細胞の外に出さんようにする薬だ。
まあ、これはさておき、血栓は死の最大原因と考えると、血液サラサラのお薬を飲んでいる高齢者は死ににくいとかのデータがあれば興味深いと思う次第である。
また、血栓を作りやすい歯科的要因として、重度な歯周病があげられるが、重度の歯周病のヒトとか、かつて歯周病がひどくて動脈硬化が更新したヒトが死んでいるとわかれば、歯周病治療に説得力がますのではないかと思う。
私の留学先NIHで、かつての上司が、今コロナウイルスの研究をしている。彼がいうには、あるマウスに感染させると感染はするが発症はしないと言っていた。
種が違うと、そんなことは多い。
が、そのことを聞いてふと考えた。
マウスは基本的には無菌動物である。
無菌な人間は胎児だけである。
若いヒトは症状が出ない。
糖尿病などの持病持ちが死にやすい。
これって、ウイルス直接のダメージでなく、血栓が死因では?
と愚考した。
このようなマウス実験はあまり年齢のことは考慮せず行う。
大抵、大人のマウスは生後8週以降で実験する。
免疫抑制剤が効くはなしも結構出てきた。
だから、
私の提案するキーワードは、高齢者、血栓、血液サラサラ、歯周病履歴(総義歯も含めて)、動脈硬化度と、感染後の重症度。他の細菌やウイルスとの混合感染。
その辺を、調べると、最終的に論文の上で、結果は仮説とは違ったとしても評価され、合えばとことん評価されると思う。
歯医者に、そこまでするヒトがいるかどうかだが。結果がポジティブであれば、教授になれる。
私が若かったら取り組みたいと思う。
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