2 蟹食えば 入れ歯こわれる 日本海 パックツアーの 天の橋立
2015.01.06
カテゴリ:笠置百人一首
2 蟹食えば 入れ歯こわれる 日本海 パックツアーの 天の橋立
<解説>
作者が京都府網野町の丹後ふるさと病院に勤めていたときは、「蟹を食べて入れ歯が壊れた」と言ってくる患者が多くいた。笠置町は山の中で蟹とは、長距離の物流を通してしかお目にかかれないためか、そのような患者はいなかった。開業数年して、「蟹を食べて入れ歯が壊れた」と言ってくる患者がおり、よく聞くとバスツアーで、蟹、温泉ツアーで日本海まで行ってからとの事であった。その患者が天橋立に行ったかどうかは聞いていないが、その場所にぴったりなので、読み込んだ。自画自尊にはなるがこの短歌は名作だと思う。理由は、ややボケかけたかと思われる患者さんが、すぐに覚えてくれたからである。
Total:2988Today:1Yesterday:0
コメント
-
おもしろい
この首は何とも言えない奥深さがある。季節感、情緒、出来事、地的情報、医療情報すべてが包括された上に、クスッと笑えるユーモアがある。
-
Re: おもしろい
>>1
ありがとうございます。