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オーストラリアではカンガルーを食べるのは当たり前。

オーストラリアではカンガルーを食べるのは当たり前。

鯨を食べるのはその地域の文化。犬を食べる文化もあれば、カンガルーを食べる文化もある。

1962年に生まれた私は、幼少のころ、牛肉は高価でほとんど食べたことがなっかった。カレーといえばソウセージが入っていた。

当時は、学校給食での鯨の竜田揚げを含め、飼っている鶏やウサギ、その辺でとれた蜂の子を食べて育った。他にも鯨のおのみや、ベーコン等食べられるところはほとんど食べた私には、「鯨肉は多種多様で、うまい」としか言いようがない。

そのころ食べた、ハトやスズメや、ウサギも料理の仕方によってはうまかったが……。

あらゆる食物に対しての料理の仕方と食し方は、その地域や民族の文化である。

人類に問題のある「人食」、例えば「進撃の巨人」とか、他の人を喰らうカニバリズムなどがあげられ、これは、あの、中国で偉い人の象徴である「孔子」ですら行っていたと言われているが、現在、その食習慣を肯定する人はいないであろう。

では、人を食べることと、鯨を食べることと、カンガルーを食べることと、牛を食べることと、鶏を食べることと、魚を食べることと、蜂の子どもを食べることと、どこが違うかを冷静に考える必要があると思う。

以下、そう思う日本人の作る映画の紹介だと思う文章である。

産経新聞から グローバルインタビュー

「漁師、活動家、街宣車、太地町では異文化が衝突していた」…「クジラ映画」制作するNY在住の佐々木芽生さんの訴え

 世界中から日本の捕鯨やイルカ漁に対する厳しいまなざしが注がれる中、米ニューヨークに在住する女性映画監督が「クジラ映画」の制作に挑んでいる。「ハーブ&ドロシー」シリーズで人気を博した実力派のドキュメンタリー映画監督、佐々木芽生(ささき・めぐみ)さん。現代アートの傑作を収集して、若き芸術家を支援していた米国人夫妻を題材にした「ハーブ&ドロシー」は、映画批評家、アートファンの間で評価され、米国の映画祭では賞も受賞した。逸品を愛でる美の世界から、クジラをめぐる衝突現場へ。佐々木さんは映画制作にあたり、今回、クラウドファンディングという手法でサポーターから資金を募っている。制作のきっかけは、和歌山県太地町の追い込みイルカ漁を隠し撮り手法で描き、2010年にアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した「ザ・コーヴ」(ルイ・シホヨス監督)だった。4月初旬、映画作りのため、来日していた佐々木さんにインタビューした。(佐々木正明)

 --和歌山県太地町の追い込みイルカ漁については、アカデミー賞作品である「ザ・コーヴ」で世界中に知られるようになりました。今ではシー・シェパードをはじめとする反捕鯨活動家が年間100人以上もこののどかな港町を訪れるようになっています。佐々木さんはこの映画をどこで鑑賞したのですか?

 「2009年、米国で公開されたとき、ニューヨークの映画館で見ました。米国で有名なサンダンス映画祭で賞を取ったことは知っていたし、和歌山県太地町のイルカ漁を題材にしていたので、関心がありました。見終わったとき、実は見事なストーリーだ、と圧倒されてしまいました。ハリウッド仕込みの隠し撮りの手法でイルカが殺されていく様子を『俺さまが正しい、漁師たちが悪なのだ。悪を退治してやろう』と描いているように思えました。退治する相手が権力者だったらそんな感情はわいてこなかったでしょう。でも太地町の漁師たちは普通の人たちです。ドキュメンタリー作品を制作する映画監督として一方的な伝え方に強い違和感を抱きました。

 太地町が古式捕鯨発祥の地だということは以前から知っていました。のどかな港町が『ザ・コーヴ』のおかげで世界中のスポットライトを浴びている。米国ではこの映画の報道ぶりが“言いたい放題”になっているような印象も受けました。しかし、ニューヨークでは、日本から有効な反論は聞こえてきませんでした。日本政府も政治家も誰も反論しているようには感じなかった。唯一反論していたのは、太地町の三軒一高町長だけだったようにも思います。米国のメディアでも町長の声明は取り上げられ、勇気ある人だな、ちゃんとやるべきことやっているなと思いました」

-ザ・コーブについて佐々木さんの周りの方々の反応はどうでしたか?

 「ニューヨークに住む多くの日本人はあの映画に頭に来ていたと思う。以前、NHKの仕事で、下関で行われたIWC会合の取材をしたことがあって、捕鯨問題がどのように議論されているかを把握していました。国際会議なのですが、代表者たちは非難の応酬で、反捕鯨国も捕鯨推進国もまったく歩みよろうとはしない。真っ二つに分かれて何も決まらない。びっくりしました。それ以来、魚の小骨がのどに刺さったようで、捕鯨問題の行く末が気にはなっていたのです。しかし、なぜクジラを捕獲するのか、なぜ鯨肉を食べるのか、そして、日本の捕鯨の歴史が海外の方々に伝わっていない。これはおかしいと感じました」

 --一方で、佐々木さんのまわりにいる米国人たちは日本の捕鯨についてどう思っているのでしょうか?

 「多くの方々は、クジラは賢くて絶滅の危機にひんしていると感じています。イルカも特別な動物であるというイメージが定着している。いうなれば、クジラやイルカは人類共有の財産という意識に近いのかもしれません。そうしたことに反論する情報も少なく、異議を唱える人は誰もいない。人間が抱く動物観は、時代をえて変遷してきています。地球上の生き物や種が絶滅していく自然の摂理がありますね。種は淘汰(とうた)される運命にある。自然界の頂点にいる人間はなんとかその流れを食い止め、絶滅に瀕する動物たちを保護しようとしています。でも、現実は人間が好んで保護する種だけが生き残ることができるのです。

 1つの例を出したいと思います。熊は20世紀の初めまで米国では猛獣として扱われていました。ところが、合衆国第26代大統領のセオドア・ルーズベルトが熊狩りに行ったときに、死にかけた熊にめぐりあいました。側近たちは、大統領にとどめをさしてもらおうと思って、最後にしとめてくださいと進言したら、大統領は熊を哀れに思って、その熊を逃したのです。当時のマスコミがこのエピソードを持ち上げ、大々的に報じたところ、あのかわいらしいぬいぐるみ、テディベアが生まれたのです。熊のぬいぐるみを子供が持つなんてありえないと思われていた時代です。つまり、動物への対応は、人間の意識やメディアのとらえ方で大きく変わるのです」

 --日本の捕鯨やイルカ漁に圧力を加える環境保護団体の活動についてどう思いますか?

 「環境保護団体はお金もうけのために活動をやっているという見解は、大きな誤解です。彼らは、すごい情熱を持って活動している。団体の幹部の人たちをのぞいては無給です。移動費や諸経費を自分で出していて、ものすごい情熱があると私は思います。自然や動物を守りたいというパワーは素晴らしいと思うし、彼らにとって、反捕鯨、反イルカ漁にそって活動することは正義なんです。環境NGOに参加する人たちは、権力にも立ち向かう勇気がある人です。そうして、団体の幹部にしてみれば、組織を運営するために、どうすれば効率よく活動資金が集まるのかを考えるのは当然のことです。シー・シェパードのことが大きく報じられていますから、環境系のNGOのことを日本では誤解されている面も多いなとも感じます」

--どのようにして撮影に入ったのですか?

 「2010年6月に初めて太地町を訪れました。『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を取って3カ月後のことです。秋にイルカ漁がはじまったらさっそく現場で撮影に入りたいという気持ちを抱いていました。前作の『ハーブ&ドロシー』は日本での公開にあたり、なかなか配給会社がつきませんでした。宣伝活動に動き回り、一方で『ハーブ&ドロシー』を制作した借金が残っていたので、次の作品を撮影するゆとりはまったくありませんでした。しかし、今、撮影しなくてはいけないということで、無理して現場へと出向きました。

 その年の10月には、太地町の氏神である飛鳥神社のお祭りの様子を撮影しようと訪れました。クジラやイルカの豊漁を願うため、みこしを担いだ町民が町内を練り歩くのです。お祭りの翌日、漁師たちが漁に出ました。町には、シー・シェパードの幹部が常駐するようになっていました。追い込み漁が監視できる湾にそのメンバーであるスコット・ウエスト氏がいました。スコット氏にインタビューしていたら、ちょうど漁船がイルカを追い込んで湾に帰ってきて、大きな騒動になったのです。

 地元の人たちや警察官も集まってきたし、日本の政治結社の街宣車もやってきて、現場はサーカスのようにめまぐるしく変化しました。そのときは20時間近くもカメラをまわしっぱなしでした。目の前でまさに、異文化の衝突が繰り広げられているとも感じました。相手が言っていることは間違いで自分の主張が正しい。活動家と漁師たちの対立はさらに深まっていくような実態でした。日本国内ではあり得ないことですが、戦争というのはこのように始まっていくのではないかとも感じましたね。まさに太地町の現場は、世界で起きている捕鯨問題の縮図でした。この町の様子を撮影することで、捕鯨問題の本質が見えてくるのではないかと思いました」

 --「ハーブ&ドロシー」の世界とクジラ映画の世界はまったく撮影のアプローチも内容も違うと思います。両作品の制作期間はかぶっていますが、佐々木さんはどのようにバランスを取っていたのですか?

 「私にとっては人間の生き方を描いているという意味で両作品とも同じ感覚なんです。クジラ映画は一言で言えば、心温まるホラーなコメディーかな。ぞっとするような場面もあれば、笑いもいっぱいある。この作品は誰にも憎しみを向けることはしません。みんなが生きるために必死ですから。誰が正しくて、誰が間違っているという審判を下すこともしません。対立する問題は、みんなで話し合えればいい。シー・シェパードにとってイルカ漁はひどいことなのかもしれないけど、太地町の漁師たちは決して彼らが言う無慈悲な『イルカ殺し』ではないのです。

 もちろん、『ハーブ&ドロシー』の世界で採用した可愛らしい見せ方も作品には取り入れたいと思っています。『ハーブ&ドロシー』とクジラ映画はまったく分野が違いますが、私が描くクジラ映画はアートな要素をたくさん取り入れたいとも考えています。人間味のあふれる、人肌の温度が伝わる作品にしたい。何よりもみんなに仲良くしてほしい。『ザ・コーヴ』とはまったく違う映画にしたいと思っています」

 --撮影に取りかかってみて、反応はどうですか?

 「『ハーブ&ドロシー』の制作後、友人や知人から『今、何を撮っているの?』と良く聞かれました。私がクジラ映画です、と答えると、アメリカの友人たちはびっくりするのですが、最後には『おもしろい』と言ってくれる。『やめた方がいい』というのは日本人の方が多かったかな。『ハーブ&ドロシーでせっかく人気者になったのに、なぜ嫌われることをやるの?』と友達から言われたこともあります。でも、反捕鯨派の多いアメリカ人はすごいポジティブで、『絶対に見たい。おもしろい』と言ってくれる。

 もしかしたら、私自身の撮影スタイルは『ハーブ&ドロシー』ではなくて、この捕鯨論争の方なのかもしれません。昔、戦場カメラマンになりたいと思ったこともあります。ベルリンの壁が崩壊したときも、東欧地域を旅して、体当たりの取材をしていました。私はバリバリの報道型のタイプの監督なのかもしれませんね。『ハーブ&ドロシー』とクジラ映画にはテーマ自体にギャップはあっても、同じ人間のドラマを描くという点では同じだと思っています」

--クラウンドファンディングというやり方でお金を集めていますね。

 「クラウドファンディングは一つの目標やアイデアを実現するための一つの手段です。この作品に共感する人たちや仲間を集めるための民主的なプロセスの一つですね。事前に作品のことを認知してもらうことで宣伝効果もあります。クジラ映画は、クラウンドファンディングの手法に親和性がある作品だと思います。作品を通じて、このテーマを真剣に考えてほしい。

【佐々木さんが資金を集めているサイトはこちら】

 この映画は日本政府のPRにはなりません。世の中には自分とは価値観が違う他者がいることを提案する映画だと思います。捕鯨を支持することが愛国心だと思うことは危険だと思っています。そう考えることで、相手側の意見が見えなくなってしまうのではないかと思います。もちろん、私は日本人だし、クジラとイルカの問題が歪められて広まることに嫌悪感を抱いています。でもそれはナショナリズムの意識とは違う。やはり、私がニューヨークにいるからこそ物事を俯瞰して見えるのかもしれない。

 世界中の人たちは日本人が大好きなんですよ。私は人生の半分以上を外国で暮らし、すでに50カ国近い国を訪れたことがあるけれども、日本は世界中の人々から愛されている。日本は素晴らしい国で、一生のうち1度は行きたいと思っている。そうして、クジラやイルカの問題に触れたとき、外国の方々は『日本は大好きだけれど、この問題だけは許せない』と言う人も多い。だから、シー・シェパードの活動家が根本的なところで、日本に対して嫌がらせをしているようには思えないのです。

 この映画制作の米国での私のパートナーは50代の女性です。世界的なドキュメンタリーの制作に携わってきたこの業界のトップエディターです。この映画作りの協力を依頼したとき、彼女は『この仕事をするのは嫌だ、クジラ、イルカは殺してはいけない』と拒否感を示しました。『日本は違法でクジラを取っている』とも言っていた。彼女に捕鯨にまつわる事情を懇切丁寧に説明し、私が太地町で撮影した映像も見せました。すると彼女は『クジラって1種類じゃないの?』と聞いてきてくれた。私は絶滅しかけているクジラもいるし、増えているクジラもいると説明すると、彼女は驚くのですね。彼女はインテリですが、米国ではクジラに関してはそういうことさえ知られていないのです。今では、彼女は『自分の考えを他人に押付けようとするから、アメリカ人は世界から嫌われるのよ』とも言ってくれて、全面的に支援してくれています。

『ハーブ&ドロシー』のエグゼクティブプロデューサーはニューヨークのメトロポリタン美術館の副館長でした。彼も『私はグリーンピースのメンバーだから』と言って、最初は私のクジラ映画にためらっていました。でも映像を見せたり、企画書を見せたりすると、今では『すごい意義のある映画だ』と言って応援してくれています。米国には捕鯨やイルカ漁に関して本当に情報がないのです。私はそのことにフラストレーションを抱いてきました。多くの方々に太地町で起きていることを見てほしいと思います」

 --この映画はどう評価されると思いますか?

 「2つのシナリオがありますね。みんなから歓迎されるか、みんなからバッシングを受けるかどちらかでしょう。反捕鯨国やシー・シェパードのような反捕鯨団体からすれば、よくぞ、私たちの主張を日本に伝えてくれたと思うかもしれない。彼らの活動は金もうけでも、人種差別でもないということを日本の人たちにもわかってもらえたら、彼らも歓迎してくれるでしょう。一方で、太地町の漁師たちは、ザ・コーヴで歪められた日本の捕鯨やイルカ漁の真実を海外に伝えてくれたと評価してくれるかもしれない。あまり考えたくないですが、まったく逆で双方に嫌われる可能性だってあります。

 太地での撮影も両者の声を公平に聞きました。漁師にしてみれば、シー・シェパードの活動家と話し込んでいる私のことが嫌だったかもしれない。陰でいろいろな憶測が飛び回らないように、堂々と漁師たちの前で活動家たちに話を聞きました。双方にできるだけ同じように接しました。漁師たちも活動家も私のインタビューに答えてくれた。とても感謝しています。

東日本大震災の影響や、『ハーブ&ドロシー』の2作目の制作で少し、クジラ映画から遠ざかり、2010年から4年がたったときに、もう1度、撮影した映像を見たのです。そのとき、自分自身でこの作品のことを再評価し、普遍的なテーマがあると強く感じました。この作品はクジラやイルカにまつわる映画ですが、その向こうに見えるもっと大きな問題がテーマです。価値観の違いから双方が対話できず対立が深まっていくとき、人類はどうしたら良いのかを描きたいと考えています。クジラやイルカは1つの入り口でしかない。今年8月まで取材や追加撮影を行い、年末まで編集作業を進めます。そうして、来年1~2月の外国の映画祭でのプレミア公開を目指しています。自主制作映画ですから、資金が集まらなければ、大幅にスケジュールが遅れる可能性もあります。日本公開は来年夏を目指しています。難しいテーマですが、困難な状況を覚悟でチャレンジしたい。世界へ向けて発信するドキュメンタリー作品として、完成させたいと思います」

★佐々木芽生さんの映画について、詳しくは

「クジラ映画製作事務局」

(E-mail:info@flmj.co.jp  電話:03-6868-5280)まで

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