土曜日、日曜日での親知らずの抜歯、歯の移植、インプラント手術、口の中の出来物の手術、歯列矯正治療などを京都市、相楽郡、木津川市、奈良市の皆様に行なわさせていただいております。病院行く前にご相談ください。

インプラントの迷い子

インプラントの迷い子

歯のインプラントは上部構造、いわゆるかぶせ物を入れて、まあ10年ぐらい、問題なく噛めたことで、人生80年で、そのたった八分の一ではありますが、ある面、歯科医師として、とりあえずは役目は果たしたかと思います。

患者さんに、「あれから、十年も経ちましたか。残っている歯も抜かなくてよかったし、インプラントも壊れなくて、10年も経ちましたね。胃ガンにかかっても内視鏡で手術出来て、5年間問題がなくよかったですね。お孫さんは大きくなったでしょう。お互い年をとりましたが、歯も体もまだまだやれそうですね。」

と言えるのではないかと、しみじみ思います。

これは、肺炎の治療のように、「高熱を過ぎたから、完治。」と言えない、人工物挿入の問題があるからです。骨や筋肉のように、自己修復ができない物だからです。

人工物に関しては、たとえば、人口股関節も入れてリハビリをすれば、オリンピック選手にはなれないですが、日常生活は普通通りに行えます。そして、この期間が長ければ長いほど成功です。

心臓のペースメーカーでしたら電池を入れ替えるまでの期間。人工関節もすり減って入れ変えるまでの期間ですね。

しかしながら、人工物は、意図せず壊れます。自己修復可能な生体でも壊れて、治らなくなるときがあります。人工物が生体よりも長生きすれば、そりゃいいでしょうが、そんなわけにはなかなか行きません。

ここは田舎で年寄りが多く、使わなくなった軽自動車が、納屋に置かれたかれたままになっているところがあります。これこそ、持ち主の人生よりは長生きした人工物の勝ちなのかと思ったりもします。 持ち主には悪いですが、それを見てそのように思うのは、その人の人生の後期にその人の残りの人生を考えながら、インプラントにかかわらず人工物を入れる歯科医師の性かもしれません。

でもまあ、10年車を使えば普通は壊れてもおかしくないと思うものでしょうし、たいていの歯科治療の寿命が5年から10年ですから、インプラントが10年もてばホッとするのは、普通の感情をもっている歯科医師だと思います。

ということで、インプラント治療に関して言えば、長い人生のなかで10年というマイルストーンの一つ目を越えさせてあげれたことでやっと、安心出来る治療ではありますが、驚くなかれ、骨の中にスクリューを入れただけで、上物は入れてもらえずに医院とケンカ別れをする患者さんがポツポツいます。

えー、どうして? と思いますが、事情はどうも歯科医院側にあるようです。その内容は多岐にわたり、一概には言えないので、割愛しますが、当方、こんな田舎に在りながら、まあ、そんな患者さんを中心に京都大学病院と協力して受け入れています。

かわいそうに、滋賀の湖西線沿いから2時間以上かけて来る患者さんもいます。一時間に一本しかない関西線に乗りながら……。うちまで来てくれることは嬉しいのですが、他にも受け入れ先があるだろうにと、同情に付加疑問がつくこともあります。

今日はそんな患者さんとの久々の長い会話を楽しみました。

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