15 歯磨きを やらぬ生徒は なけれども 世にはむし歯の 種は尽きまじ
15 歯磨きを やらぬ生徒は なけれども 世にはむし歯の 種は尽きまじ
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歯磨きを やらぬ生徒は なけれども 世には むし歯の 種は尽きまじ
「歯磨きはむしば予防にはならない」というのが、専門家の一般的な見解である。
感覚的な理由は簡単で、どのむし歯患者も、「歯磨きしています」と言うからである。ただし、歯ブラシが届いていないところは、むし歯になりやすいというのも感覚的にわかる。食べかすが詰まっているところはむし歯が進行するからである。
この、開業歯科医の感覚的な所を、整理するため、きちっと大学のえらい先生が調査してたらどうなるか。
専門家の意見としては、ただ単に、掃除としての歯磨きだけでむしば予防になることは証明しにくいという。
むし歯の原因には、カイスの輪とかその発展系で、細菌、砂糖、歯質、それらの交差する時間の4因子があがる。
細菌学者はむし歯は感染症という。
公衆衛生学者は、むし歯は生活習慣病という。
でも、むし歯に対しての最善の予防方法は、細菌学的手法でもなく、生活習慣病的手法でもなく、フッ素による歯質強化だ。
と、近畿大学医学部の2年生には11月17日に、授業で講義したところだ。
このフッ素による歯質強化をとらない限り、むし歯はできる。
それをしてでも、抑制効果は50%程度なので、やっぱり、むし歯の種はまだまだあるのである。
フロリデーションでむし歯が減って歯医者が損をするとお考えの、さもしいい歯医者もいる。確かに、むし歯は減るだろうが、明日からゼロになる訳ではない。むし歯になる時間が倍必要になるだけだ。
歯が残れば、歯周病治療が増える。心配しなくともそこでまた稼げる。したがって、安心して、本当のむしば予防を、普及させましょう。