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比叡山、いや国際レースを甘くみてはいけない。

比叡山、いや国際レースを甘くみてはいけない。

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5月25日の比叡山国際トレイルラン50kmにて20kmでリタイア。医療従事者としても情けない。

画像の説明

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オールデンタルのOB戦の後の観光した鎌倉で買った般若心経の手ぬぐいを、5kmあたりでいつの間にか紛失してしまって、嫌な感じがした。

練習不足もあり、苦しかった。

10kmあたりで山道に倒れていたランナーもいた。周囲には5−6人いて、顔色は悪くなく、息をしていた。脈を取っている人もいた。

麻酔科研修はしており、BLSの講習も受けてはいるが、ここで何ができるかを考えてみると、連絡はすでにしているであろうし、薬もないし、心臓も止まっていなさそうだし、タンカがこない限り、こんな山奥のヘリコプターも来れないような林の中では何もできないと思った。

それでも何かできることがあればと、しばし考えたが、「歯医者だ」と名乗りをあげて、周囲の期待を背負って、それでも何もできないくらいしか、前に進めそうになかったので、医療人の端くれとして、引け目はあったが、誘導に任せて通り過ぎた。

20km地点に到達する前に20kmの門限時間切れとなった。

5時間で東京マラソンを走ったと言っていた北京からきた女性とで、最後の二人になって20kmのゲートまで、やっと到達した。

彼女は、北京の近くには2時間ぐらい車で行ったら山があるが、そこは低くて、人が多くて、混雑していると言っていた。

そんなこんなで、ランナーとしても医療人としても情けなかったが、勉強にはなった。

比叡山の厳しさと、自分に何が足りないかがよくわかった。

練習と、山岳医療の勉強だ。

来年どうするかは、まだ決めていないが、比叡山国際50kmは、丹後100kmよりはかなり厳しいと思う。

特に、ランナーが倒れた時何もできない。

敵を知り、己を知れば百戦あやうからずとはいうが・・・。

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