天声人語を毎日読んで、ノートに書き写した青春時代。
天声人語を毎日読んで、ノートに書き写した青春時代。
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「天声人語を毎日読んでノートに書き写したら国語力が上がる」と、呰部小学校か北房中学校のどの先生に言われたのかはっきり覚えてないが、言われてやったことははっきり覚えている。
6年生の時の担任の梶田先生だったような気もする。梶田先生は「憲法前文を覚えるよう」と言っていたのははっきり覚えていて、なんとなくそれと関係しそうだからだ。
誰からという記憶は、まあそんなものだが、当時比較的真面目で、憲法の前文などとても覚えることができなかったほど国語の成績が悪かった私は、新聞がない家庭に住んでいたので、親にねだって、朝日新聞をとってもらった。
真面目に天声人語を書き写したが、知らない単語や漢字もあり、結構時間がかかった、30分くらいは必要だったが、けっこう頑張ったことを思えている。
私の人格形成にとって、そこで得たことは、いろいろあるのだろうが、いまから思えば、その一番は、「渋い老人の皮肉交じりのつぶやき的な文章」を書けるようになったことだ。
この時会得した能力は、高梁高等学校の新聞部で発揮された。
そんなこんなで、朝日新聞は最高の新聞であった。岡山県の地元紙の山陽新聞なんかバカにしていた。
お前ンとこ何新聞? えっ、山陽新聞。うちは朝日新聞じゃ。山陽新聞はローカルじゃけど、朝日新聞は一番売れとる全国紙じゃ。それに学校の先生が、朝日新聞がいいと言ってたんじゃから。という感じだ。
長崎大学の学生の時も朝日新聞だった。ちなみに月3回だったような気がするが、朝日ジャーナルもとっていた。本多勝一の本も数冊買って読んでいた。マルクスも読んだ。まさに右手にマルクス左手に朝日ジャーナルだった。
読売の営業マンに「3ヶ月とってくったら、オーブントースターがついとーが、どがんかね? 焼きたての食パンにバターは美味かよ」と言われて、焼きたてのパンにつけたバターの溶けるところを目に浮かべた貧しい大学生は、読売をとり始めると共に、朝食はしばらくこんがりと焼けた食パンにバーターになったが、その時の新聞への感想は、「読売って、朝日ほどの鋭さがないなー」であった。
そして、今は、産経新聞をとっている。
嘘情報は嫌だからだ。
でも、下記動画を見て、「やっぱり、朝日って鋭さがあるなー。」と思う。
日本人がコロナにかかりにくい理由の一つとしての「民度が高い」に「Superiority」を使うとは。
誤訳と思うが・・・。
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