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51 「コロナにて 最初の患者にゃ なりたくない 」 ふと思うのは 差別の始まり?

51 「コロナにて 最初の患者にゃ なりたくない 」 ふと思うのは 差別の始まり?

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「コロナにて 最初の患者にゃ なりたくない」
        ふと思うのは 差別の始まり?

         武漢肺炎流行の時期、差別問題を鑑みて、詠む。

             笠置百人一首編集統括官 岩城 倫弘

コロナが流行している春、笠置町の同和問題の標語募集に似たような標語を応募した。「差別はどんなところから始まるかを表現した名作で今年の流行語にも選ばれてもいいな。」と考えて応募したが、残念ながら落選した。が、自分ながらに名作だと考えて笠置百人一首の候補作品とした。

「短歌に括弧やクエスチョンマークがあるのはいかがかと思われる方もいらっしゃるでしょうが、これは表現の進化で破格ではありません。」と現代短歌のプラットフォームを、かつて与謝野晶子が変えたように、平成の時代に変える気持ちで紹介する。

俵万智がすでに使っていたら、御意。

さて、前置きは別として、自分が他の人より、上の位置にありたいと思う気持ちは誰でもあり、そのために努力しようとするのが人の常である。そして、そうあるように、それを支えるように社会システムはできている。

小学生の時の、自分が持っているカードや切手などのアイテムのちょっとした自慢のしあいから始まり、儀式的には運動会や他校とのクラブでの対外試合、募集された読書感想文や絵やポスターの審査会、受験、青年の主張コンクール、老人会のカラオケ大会、最高峰では、オリンピックの金メダルや国からもらえる勲章にまで至る。

これらで優位な位置付けをされた人たちは、そうでない人たちよりちょっとした上の立場に立つ。あるいはそうだと思うだけかもしれないが、そう思うのは人の常で、そうありたいがために努力をする人も多い。

そして、コネや不正などを利用した試合や審査でなければ、本人も、相手も、周りも客観的にそれを認める。

ところが、ところが、伝染病の感染者となると、話はこじれる。

だれも一番になりたいとは思わない。

なぜなら、多分だれもが、いやそうでない人もいそうだが、そうならないような方向へ努力しようとするからだ。

つまり、「早く感染する人は、努力が足りない。」という理論になる。あるいは「怠け者だ。」などの悪者扱いの理論になる。

あるいは、「早く感染することで人様に迷惑をかける。」という自虐的理論にもなる。

わからないことはないが、では早く感染した人を、それらの「」つけの理論で、レッテルを貼れるのか?

ここでちょっと考えて欲しい。早く感染した人は、本当に悪い人なのだろうか? 犯罪者扱いしていいのだろうか?

このような考えが浮かんで、同和問題の標語募集で、似たような標語で応募した。

同和地区に住んでる人が、そこに住んでいるということで、あるいは、その血統で何か悪いことをしたのだろうか? そんなことは決してない。中には悪い人もいるだろうがそれは、そうでない地域も同じ。

決して、いずれも悪いことをしたわけではない。

だとしたら、卒業旅行にヨーロッパに行って、戻ってコロナ感染を広めた京産大クラスターの最初の感染源の一人の父親は自殺する必要はなかった。

隣村の話だが、最初に感染した一家は引越しする必要はなかった。

でも、実際はそのような結果になり、小さいながらも国家やコミュニティーの損失となった。

それらの自殺や転居が差別的な行動をうけた結果起こったことだったらその現状は、どのようであり、その中の何がきっかけでそうなったのだろうか? と愚考しながらの作品である。

我が会社で、我が学校で、我が町で最初の一人にゃなりたくない。なぜなら、人様に迷惑をかけるし、何を言われるかわからない。

この気持ちはとても大切なことで、そう努力する必要があるが、手の裏を返して言えば、次に大切なことは、そうなった人にたいしてどう思うかである。

思うことは正直なことだ。「多分自分の方がうまくやってる。」と思うだろう。「あいつよりは俺の方がマシだ。」などと。あるいは、「やっぱり、あいつはあんなやつだったから。」とか。

多分、自分がどう思うかは、どんな標語を募集したからといっても、どんなコピーライターがいい宣伝文句を書いたからといっても、変えることはできないと思う。

人のネイチャー、動物的ネイチャーだからだ。

重要なことは、その思いを、直接被害者の前で表現しないこと。そして、あたたかく見守ってあげることだと思う。

そして、これは義務養育や回覧板などの社会教育でなんとかなる。

そんなことを考えながらの、笠置百人一首編者からの一首である。

この短歌にあうイラスト募集しています。詳しくは、miwashiro@mx2.wt.tiki.ne.jp (岩城まで)

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