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58 目に青葉 庭で草取り 歯茎腫れ 肩こりからの 理由を探さん  磯野鰹

58 目に青葉 庭で草取り 歯茎腫れ 肩こりからの 理由を探さん  磯野鰹

画像の説明

目に青葉 庭で草取り 歯茎腫れ 肩こりからの 理由を探さん  磯野鰹 (いそのかつお)

「草取りしたら、歯茎が腫れた。肩こりから歯茎が腫れるのかな?」 という患者さんからの医学的考察。

 桜の花が散った後には、一斉に木々の芽がでる。それとともに庭や家庭菜園には雑草も生えてくる。したがって草取りが必要となるが、長い冬の間には草が生えていないので、半年間使わなかった筋肉を、加齢によりちょっと衰えながらも、使うことになる。また、気候は草取りにはとても良いので、思った以上に一生懸命やることになる。つまり、長い冬にはなかった、攻撃的な行動を、今まで使ってなくて衰えた筋肉を使って、たとえ半日でも長時間行っていることとなる。

 さて、人の体は意識して動く随意神経系と無意識で勝手に動いてくれている不随意神経系に分かれる。そしてその不随意神経は自律神経と呼ばれている。自立神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれがどんな時に興奮状態になり、どんな組織や器官に影響を及ぼすかは結構よくわかっている。

 上記攻撃的な行動は、交感神経の興奮を誘導し、心臓はバクバク早く動くことになって、酸素を末梢の筋組織に送りつけるので、草取り行動には後押しとなる。しかし、同じく副腎皮質からのステロイドホルモンを誘導し、ステロイドはリンパ球系の免疫力を低下させ、膿のもとともなる好中球を増加させる。また、力を入れる場面もあり、知らないうちに食いしばってもいる。食いしばると歯根膜の微小血管が、歯と歯槽骨に挟まれ圧迫を受け、そこの血管は壊れるか透過性が増す。そうなれば、血管内の液体が漏れ出たり微小出血が起こり、血管外に漏れ出た血液成分が、嫌気性菌の格好の栄養源となる。そして、これらが相乗効果をもたらし、歯茎が細菌感染によって腫れるのである。
 
 筋肉の使いすぎから、肩こりも当然起こるので、まるで肩こりが歯茎を腫らしているようにも思えるが、決してそうではない。

 似たような歌に下記があるが、それは説明文にも聞こえるような起伏のない歌である。その点上記は、「目に青葉 ヤマホトトギス 初鰹」という俳句の本歌取りともとれる工夫がなされている。また、「歯ぐき晴れ」というのはないとは思うが、目に青葉、草取りする人、晴れた空がビジョアルに映っているようにも聞こえるような、工夫も見られ、そんな点から上記が選ばれたようだ。

春になり 庭で草取り 肩が凝り 何故か同時に 歯茎腫れたり  草刈正夫

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