冷静な日本の関係者や国民と、過剰な中国国民。ある意味かわいそう。
冷静な日本の関係者や国民と、過剰な中国国民。ある意味かわいそう。
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冷静な日本の関係者や国民と、過剰な中国国民。
中国国民は、ある意味かわいそう。一般的な小学校や中学校で学ぶ教育がしっかりしていれば、こんなことは、どんなんかな?と思ってしまう。
トリチュウム(3H)というのは、水素の一つで、微弱な放射性がある。その特徴はベータ線を放出するが、一般の水素(2H)は放出しない。
水素は生体内のたいていの分子に存在するので、トリチュウムを組み込んだ分子を使うことで、生体内のその分子の代謝がわかり、医学研究では、とても重宝される原素である。
自然界にも存在する。
なので、その性質から、この原子を取り込んだ分子は、医化学領域ではよく使われてきた原子。多分、高校の生物の教科書には載っていると思う。
実のことを言うと、私はトリチュウムサイミジン(日本語では「サイミジン」のことを「チミジン」とも言う)という放射性分子を、過去よく使っていた。
サイミジンは細胞増殖の際に細胞内への取り込みが顕著な分子なので、その分子と共に細胞を培養すると、細胞内にトリチュウムサイミジンが取り込まれることから、その放射線量を測定すると細胞増殖の指標になるということから、実験や検査ではよく使われる分子である。
1987年からそれを使っての研究をしていたが、当時、その測定用のキャップ付き試験管は使い捨てではなくて、洗って再利用をしていた。
その洗った有機溶媒の廃液は溜めといて特別の処理をしていたが、その後の、その試験管の有機溶媒汚染溶液を除染するための水洗の廃液は、普通に下水に流していた。
過去の経験から、とても微量であるのと、その性質から、水汚染廃液の中のトリチュウムが生体に問題のないレベルだということがわかっていたからである。
その廃液は、放射線施設のタンク(タンク1)の中に入り、そこでまた放射能やら、有害物質の測定をされたのち、京都大学の医学部の糞尿などと同じの下水タンク(タンク2)に入り、また測定されたのち、大丈夫とのお墨付きで、下水道に回り、採取的には鴨川に流されてた。当時大卒すぐの、放射性物質に過敏な研究者になりたての私は、疑問に思って、「この汚染された水はどうなるのですか?」と上司に聞いたら、上記の概略の後、以下のような答えが返ってきた。
「鴨川に流れて、大阪の人が飲むんや」と。
真実ではあるがどこか冗談混じりに聞こえた。
ある時、タンク1の放射線濃度が許容許可以上に高くなった時があり、原因究明のため、研究レポートを書かされたことがある。
また、そのことで、実験自体を先延ばしされた。
結果的にどうしたかと言うと、新たな実験は禁止、現在の高濃度は、薄めていって許容濃度にしたのち、月間の排出量以下で排出するとのことだった。
その時は、32Pという他の放射線物質の問題であって、その時それを使用していなかった私には全く関係なかったのだが、そんなこともあるように、内部での規則はきびしい。
冗談に聞こえる真実な「鴨川に流れて、大阪の人が飲むんや」の件だが、この真実に問題があったら、大阪の人は大変な病気になっている。
その濃度が、科学的数値でコントロールされているから、問題ないのである。
少なくとも、私の知る、日本とアメリカでは。